【昔話】卵は白ナス【あらすじ・ネタバレ】
むかしむかしあるところに、和尚ととんちのきく小僧が住んでいました。
ある日、和尚が檀家からもらったゆで卵を小僧に隠れて食べようとしていました。
するとそこへ小僧がやってきて、「珍しいものを食べていますね。それは何という食べものでしょうか?」とたずねました。
和尚は、「これは白ナスという食べもので、色は白だけど味は普通のナスと同じだよ」と答えました。
ちょうどその時、寺で飼っているニワトリが大きな声で鳴きました。
それを聞いた小僧は、「白ナスの親が大きな声で鳴いてますね」と言いました。
小僧がゆで卵のことを知っていたということに気づいた和尚は、これは一本取られたと笑い、二人で仲良くゆで卵を食べました。