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【昔話】人まねじいさん【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしある村に、2組のおじいさんとおばあさんが隣り合って住んでいました。
吉兵衛じいさんは心優しく、夫婦そろって働き者でしたが、隣に住む勘助じいさんは欲張りで、夫婦そろって怠け者でした。

ある朝、吉兵衛じいさんはくわを担いで庭を歩き回っていました。
不思議に思った勘助じいさんが理由を聞いてみると、吉兵衛じいさんは「庭の霜が降りていない場所を掘ると良いことがある」と神さまのお告げがあったと言いました。
お告げがあった日から吉兵衛じいさんは毎朝早起きをして霜が降りていないか見ていたのです。

それを聞いた勘助じいさんは意地悪を思いつきました。
勘助じいさんはその夜、吉兵衛じいさんの庭にこっそり笠を伏せておきました。
そうしてその夜霜が降りると、翌朝、勘助じいさん吉兵衛じいさんよりも先に起きて、昨日の笠を取り除きました。

やがて吉兵衛じいさんが起きてきて、霜が降りていない場所を見つけ、大喜びでその場所を掘り始めました。
勘助じいさんは、自分が笠を置いた場所から何も出てくるはずがないと、面白がって見ていました。
ところが、何とその場所から小判がザクザクと出てきたのです。
吉兵衛じいさんは大喜びで小判を神棚にまつりました。

羨ましくなった勘助じいさんは、その夜自分の庭に笠をたくさん置きました。
真っ白な霜が降り、翌朝、勘助じいさんは笠を取り除き、吉兵衛じいさんと同じように掘り始めました。
しかし、どんなに深く掘っても何も出てきませんでした。

深く掘り過ぎた勘助じいさんは、とうとう自分の掘った穴から出られなくなってしまいました。


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