あらすじ君

様々なあらすじを1分で読めるようにまとめました

【昔話】大豆とそばと小豆【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかし、田んぼに稲が植えられ、百姓からあれこれ手入れをしてもらって大切に育てられていました。
その稲の育つ田んぼのはしっこに、大豆そば小豆がいました。

ある時そばが、「わたしは稲ほど手もかからないし、どんな土地でも簡単に育ちます」と言いました。
すると大豆も同じようなことを言って、ケンカになりました。

2人の間にはさまって小さくなっていた小豆が、どっちが偉いか村まで見に行こう、と提案しました。
3人が村の民家の台所を見学していると、味噌が入った樽を見つけました。

大豆は「味噌の元になっているのは大豆。醤油や豆腐の元になっているのも大豆です」と言いました。
それを聞いたそばは、「米の代わりになるのはそば切りや蕎麦です」と言い返しました。
ここでもケンカを始めてしまい、とうとう大豆が怒りに任せてそばを殴りつけてしまいました。

殴られたそばは、角をひとつ無くしてしまい、3つの角になってしまいました。
大豆は怒りのあまり、ねっとりとした油っぽい汗をかくようになりました。
気の小さい小豆は、真っ赤になってその場で倒れてしまいました。
大豆の様子に驚いたそばは、そのまま山へ逃げていきました。

それからというもの、大豆は脂っこくなり、そばは三角形となって山の荒地でも育つようになり、小豆は赤く実り赤飯にも入るようになりました。
こうして、大豆そば小豆も人の役に立つようになりました。


 - 昔話

  関連記事