【映画】星になった少年【あらすじ・ネタバレ】
小川動物プロダクションを営む両親を持つ「テツ」こと小川哲夢は、父・母・兄弟の他に、多種多様の動物たちが暮らしていました。
動物は雑誌やテレビに出演するために飼育されていました。
ある日、母の夢だった象を迎え入れることが決まり、費用を工面するために飼っていたポニーとサルが売られることになりました。
そして代わりにやってきたのが象のミッキーでした。
ミッキーがきてから間もなく、子象のランディをサーカス小屋から引取りました。
ミッキーやランディと触れ合う中で、テツは象の声を聴くようになりました。
象の世話にきていた飼育員から、タイの象使いについて聞かされたテツは興味を抱き、次第にタイで象使いになる事を夢見るようになりました。
象使いになるためにタイへ行きたいと懇願するテツでしたが、母に大反対されました。
しかしテツの夢はふくらむ一方で、とうとう2年という期限付きでタイに留学することを母が許してくれました。
タイの象使い学校に入学したテツは学校初の外国人生徒でした。
校長先生に連れられ新しい生活をスタートさせたテツでしたが、言葉の壁にぶつかり他の生徒たちに溶け込めずにいました。
それに加え、象との生活は厳しく、象使いとしての最初の試練は母象から子象を引き離すことでした。
テツに与えられたのはファーという名の子象で、象の扱いにも不慣れでファーにもなめられていました。
ファーとの生活が2ヶ月過ぎてもファーが全く打ち解けてくれず、テツは自信をなくして落ち込みました。
そんなある日、母象の鳴き声を聞いたファーは山へ逃げ帰ってしまいました。
ファーを失くして悩んでいたテツの前に、タイで伝説の白象が現れました。
白象はテツに向かって象使いになる意思はあるのかと問いました。
さらに、象使いになった暁にはお前は死んでしまうだろうと告げられましたが、テツは象使いになることを決意しました。
実はこれは学校の仲間が仕掛けたいたずらでした。
突然テツは、ファーの気配を感じ山へ探しに行ったのですが、足を滑らし川へ転落してしまいました。
滝つぼに落ちる寸前、どこからともなく現れたファーに助けられました。
なんとか助かったテツはファーを連れて帰ることができ、次第に学校の仲間と打ち解けていきました。
そして2年という月日は流れ、日本に帰る日がやってきました。
別れ際、象学校の仲間たちとファーが見送りにきてくれ、1番仲の良かったタイ人のポーに手作りの調教用の手鉤をプレゼントされました。
テツはお礼に日本から持って来ていた帽子をポーにプレゼントしました。
こうしてタイでの生活を終え日本に帰ったテツは、高校生活を送りつつランディの調教も始めるようになりました。
その頃には小川動物プロダクションにも象が増え、テツは夏祭りイベントで象を使ったパレードを行いました。
高校を辞め象使いになったテツは、年老いた象がのんびりと暮らせる楽園を作ることを夢見るようになっていました。
そんな中テツは、日本初の「象さんショー」を開催し、満員のお客さんの前で大成功をおさめました。
立派に成長したテツの姿を見て家族がひとつになろうとしていた頃、バイクで出かけたテツは目の前に飛び出してきた猫をよけようとしてトラックと衝突し、この世を去ってしまいました。
タイではポーがファーの調教を続けていました。
ファーには子どもが生まれ、子象には「テツ」と名付けられていました。