【映画】重力ピエロ【あらすじ・ネタバレ】

仙台に住む奥野一家には父正志と長男の泉水、次男の春がおり一見平凡な家族でしたが、ある秘密がありました。
母梨江子は数年前に亡くなっていますが、梨江子は過去に連続レイプの被害にあっていました。
梨江子は妊娠し、生まれてきた子どもが春でした。
泉水と春は梨江子の事故をきっかけに、正志から出生の真実を聞かされました。
梨江子の死から数年後、泉水は大学院で遺伝子研究を専攻し、春は壁に描かれた落書き消しの仕事をしていました。
とても対照的な2人でしたが、成人しても仲の良い兄弟でした。

市内で連続放火事件が発生していました。
春が、放火場所の近くには落書きがあるというルールを発見したことをきっかけに、泉水と春は犯人とその謎を追うことになりました。
泉水は放火場所の名前と落書きの頭文字が遺伝子の二重螺旋と一致していることに気がつきました。

泉水の頭の中は常に謎解きでいっぱいになっていると、友人から、過去のレイプ犯である葛城が仙台に戻り、売春の斡旋をしているという噂を聞かされました。
腹を立てた泉水は葛城の情報を入手し、接触を試みました。
全く反省する様子を見せない葛城は、過去の悪行を自慢するような発言ばかりを繰り返しました。
泉水は、密かに葛城と春のDNA検査をして親子であるという事実に愕然としていたこともあり、葛城の殺害を決意しました。

殺害予定日の前夜、泉水のアパートへ春がやってきました。
計画がばれないように部屋には入れずにバーへ移動しましたが、すぐに店を出ることになりました。
そこへ泉水のあとをつけてくる女性の存在に気付き、女性を問い詰めると、それは春のストーカーをしている夏子
でした。
夏子
は泉水に向かって、落書きも放火犯も全て春がやっていることなのだと言いました。

春の部屋には落書きの場所の地図や遺伝子表が貼られており、過去のレイプ事件の発生場所と放火場所がリンクしていることが分かりました。
その時春から泉水に、新しい落書きが見つかったと電話が入りました。
向かった先は、梨江子がレイプされた旧奥野家でした。

春は葛城を呼び出し、旧家に火を放ちました。
火には浄化作用があると考えた春は、事件も葛城も浄化しようとしていたのです。
遅れて泉水も到着しましたが、春は葛城を何度もバッドで殴っていました。

翌日、放火現場から焼死体が発見されたというニュースが流れました。
泉水と春は実家に身を隠していましたが、春は自首するつもりでいました。
しかし、泉水は春は正しいことをしたと言い、自首することをやめさせました。

やがて正志は亡くなり、泉水と春は正志の家庭養蜂を継いで暮らしました。

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