あらすじ君

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【昔話】わらび山【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに貧しい村がありました。
この村では雨が降る度に村はずれのはげ山から洪水が押し寄せ、せっかく植えた苗が駄目になっていました。

はげ山のすぐ下に、村の中でも1番貧乏な五助という男が住んでおり、毎日空腹に耐えながら仕事をしていました。
明日は餅をついて村のお社にお供えする八十八夜でしたが、五助の家にもち米など1粒もありませんでした。
仕方なく五助は近所をまわって、もち米を分けてもらうことにしました。
こうして、ようやく五助も村のお社に小さな餅をお供えすることができたので、今年こそ稲が丈夫に育つようにと、村人たちと一緒に神様にお願いしました。

するとその夜、神さま五助の夢に出てきました。
神さまは、貧乏にもかかわらず餅を供えた五助を褒め、褒美を授けると言いました。
驚いた五助神さまについて行くと、そこには七つの蔵があり、それぞれ、米、金、藁、刀、鉄砲、着物、馬が入っているのでどれでも好きな蔵を1つ五助にあげると言いました。

悩んだ五助は、藁の使い道には困らないと思い藁の蔵をもらうことにしました。

翌朝、目が覚めると五助の家の裏には、藁が山のように積まれていました。
五助は、藁を燃やした灰を畑に撒き肥料にしましたが、山のような藁はちっとも減りませんでした。

するとまた五助の夢に神さまが出てきて、残った藁をはげ山で燃やせと言いました。
五助神さまに言われた通り、藁を全部はげ山に運ぶと、藁に火をつけました。

すると藁を燃やした灰が肥料となり、はげ山にたくさんの蕨が芽生えました。
この蕨を売ることで村人の生活も楽になり、さらに山には木も根付き、数年が経つと山は緑に覆われました。
おかげで村が洪水に悩まされることも無くなり、村は毎年豊作に恵まれました。


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