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【昔話】なまけ坊主【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしある村に、古いお寺があり、そこには怠け者のお坊さんが住んでいました。

お坊さんは、お勤めもサボっていつも寝てばかりいました。
檀家の人が法事などのお願い来ても、仮病を使って断っていました。

ある日、寺に檀家の総代が、明日法事のお経を上げてもらいたいと頼みに来ました。
お坊さんは必ず法事に行くと約束しましたが、翌日、お坊さんは法事にやって来ませんでした。

今日こそは何としてでもお坊さんを連れて来て、きちんと法事を行ってもらおうと檀家たちはお寺へ向かいました。
すると、お寺にお坊さんの姿はなく、代わりにお坊さんのような顔をしたが1匹いるだけでした。
実はこのは、お坊さんが姿を変えたものだったのでした。
お坊さんは亡くなった者たちへの供養を怠り、寝てばかりいたので仏さまの罰があたり、に変えられてしまったのでした。

になったお坊さんは、自分の行いを悔い、仏さまにお詫びしました。
すると仏さまから、改心の証に経塚(経典を土に埋めて、亡くなった者の供養をするための塚)を九十九基作ったなら、元の人間の姿に戻すというお告げが下りました。

怠け者のお坊さんも、この時ばかりは人間に戻るために一所懸命塚を作りました。
そして、何日かして、とうとう九十九の経塚が完成しました。
経塚が出来ると同時にお坊さんは元の人間の姿に戻り、それからというものしっかりと働くようになりました。


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