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【昔話】大食い和尚【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかし静岡の海の近くにあるお寺に、とても大食いの和尚がいました。

近くの浜では毎日大漁旗をあげて、たくさんの魚を積んだ船が何隻も出入りしていました。
しかし、儲かっているのは船を所有している網元だけで、村人たちは過酷な労働をさせられるばかりで楽ではありませんでした。

そのことを知ったそれを知った和尚網元に抗議すると、網元は「大食いの弟と餅の食べ比べで勝てば和尚の言うことも考えてやる」と持ちかけました。
大食い自慢の和尚は次から次へと餅を食べ、網元の弟との食べ比べに勝利することができました。

しかし、網元は「考えると言っただけで約束はしていない」と言い出しました。
その代りに賭けをしようと言い、「相良から江戸までの間、何も食べずについてこられたら村人たちを楽にしてやろう」と証文を書きました。

何日も何日も和尚網元の仕掛ける食べ物の誘惑に勝ち、何も食べずに江戸までたどり着くことができました。
江戸についた和尚は、証文を掲げて、おいしいと評判の料理をなんと50人前も平らげました。
こうして賭けに勝った和尚は、村へ帰り、すっかり懲りた網元は心を入れ替え、浜はますます栄えました。


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