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【昔話】きつねの恩返し【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、体の弱い庄屋の妻がいました。
妻は、息子を産むとすぐに病で亡くなってしまいました。
そこで庄屋は、妻と同じ病で亭主と子どもを亡くしたお清という娘を乳母として雇い、息子を育てていました。

ある日お清は、藪の中で撃たれて死んでいる親きつねと、親きつねを亡くした子きつねを見つけました。
お清親きつねを埋葬し、腹を空かせた子きつね庄屋の息子と一緒に自分の母乳で育てることにしました。
しかし、子きつねと息子を同じ乳で育てていることが村人に知られたら、おかしな噂が立つと思ったお清子きつねを育てていることは秘密にしていました。
やがて子きつねは成長して山へ帰り、庄屋の息子も立派に成長し庄屋の後を継ぎました。

ある年、城から村に大蛇を退治せよという命令がありました。
大蛇をどのように退治するかで村人や庄屋の息子は悩んでいました。
すると、それを見ていた子きつねは、母乳で育ててもらった恩返しをするために大名に化けて石神神社へ向かい、魔物を退治できるという石上神社の神剣を借りてきたのです。

庄屋の息子はみんなに迷惑をかけないようにひとりで大蛇のもとへ向かいましたが、あまりの迫力に太刀打ちすることができませんでした。
その時、石上神社の神剣を持った子きつねが現れました。
神剣から青白い光が射し、その光を浴びた大蛇は死んでしまいました。

こうして子きつねお清に恩返しをしたのです。


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