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【昔話】絵から抜け出た馬【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、絵が上手な小僧がいました。

小僧はお経を覚えようともしないで毎日絵ばかりを描いていたので、ついに和尚から、絵をやめないなら寺から追い出す、とまで言われてしまいました。
しかしどうしても絵をやめることができない小僧は、夜中にこっそり起きて絵を描くことにしました。

ある日小僧子馬の絵を描き上げました。
まるで生きているかのように上手に描けた子馬の絵を和尚に見つからないように押入れの中に隠すことにしました。
しばらく経ったある日、村の麦の穂が何者かによって食い荒らされていました。
豊作を喜んでいた百姓たちは怒り、畑のそばに小屋を作ってそこで一晩中見張りをすることにしました。
すると、どこからか子馬が現れて麦畑の中へ入っていきました。
百姓たちは犯人を見つけたとばかりに子馬の後を追っていくと、子馬は麦の穂をほお張っていました。

百姓たちは飛び出して子馬をつかまえようとすると、子馬は寺の中へ駆け込んでいきました。
不思議に思って寺の中まで追いかけてみると、子馬の足跡は小僧の部屋まで続いていました。
小僧の部屋へ入り、押入れの前で足跡が消えていたので押入れを空けてみると、中には小僧が書いた子馬の絵がありました。
よくよく見てみると、子馬の足に泥がついていました。


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