あらすじ君

様々なあらすじを1分で読めるようにまとめました

【昔話】おろちのやけど【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしある山奥の村に、牛でも馬でもまる飲みしてしまう程大きなオロチ(大蛇)が住んでいました。
このオロチは、夏になると田んぼの水を全部飲み干してしまうので、村人たちは米が作れず困ってしまいました。

そこで村人たちは、みんなで山のてっぺんに登って火をつけて燃やし、雨乞いをしました。
しかし山頂だと思っていたところは、眠っているオロチの背中の上でした。
村人たちが気づかずにオロチの背中の上で火を焚いていたので、オロチは大やけどを負ってしまいました。

痛みで目を覚ましたオロチは、やけどを冷やそうと口から水を全部吐き出して背中に吹きかけました。
夏の間、オロチは毎日毎日水を吹き続けたので、村ではそれが夕立になりました。
秋になっても傷が良くならないオロチは、少しずつ口から水を吹き続け、村ではそれが霧になりました。

この霧は、山や里をすっぽり包むようになり、秋は霧が深くなりました。
オロチは、これに懲りて2度と村に下りてこなくなりました。


 - 昔話

  関連記事