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【昔話】おんたけ池とお殿さま【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかし三河の国の岡崎のあたりに、「おんたけ池」という池があり、旅人たちや近所の人たちの憩いの場所として親しまれていました。

ある暑い夏の日、吉田のお殿さまご一行が岡崎へ行く途中、おんたけ池のそばを通りました。
お殿さまは、この暑さにすっかりまいってしまっていたので、ここで一休みすることにしました。

くつろいでいる旅人たちのまねをして、湧き水を飲んだり、池に足をつけたりと楽しく過ごしました。
やがて短い雨に降られ、大木の下で雨宿りをしながら、商人たちから楽しい話を聞いていました。

おんたけ池で過ごしたお殿さまは、雨が上がると岡崎の城へ向けて出発しました。
カゴの中で、いい気分で眠っていたお殿さまが何気なく自分の鼻をこすると、これまで忌々しく思っていた鼻の上の大きなイボがポロリと取れました。

イボが取れて大喜びしたお殿さまは、これもおんたけ池の清水のおかげだとありがたがって、池のほとりにお宮さんを建てると、毎年酒樽をお供えするようになりました。
おんたけ池は、それからもずっと人々の憩いの場所として賑わっていました。


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