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【昔話】玉屋の椿【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、玉屋の徳兵衛という男が住んでいました。
徳兵衛はとても働き者で、朝から晩まで何年も働き続けて立派な長者になりました。

若くて美しいをもらった徳兵衛は、かわいらしい男の子にも恵まれ、幸せな暮らしを送っていました。
しかし、財産が増えれば増えるほど、泥棒に入られないかと心配で夜も眠れなくなりました。
そこで徳兵衛は、蔵の財宝を裏庭の椿の根元に埋めて隠してしまおうと考えました。

さっそく財宝を埋めた徳兵衛は、安心して温泉へ出かけました。
湯船につかっていると、どこからか歌が聞こえてきました。
「越後鯨波、玉屋のツバキ、枝は白銀、葉は黄金」それを聞いた徳兵衛は大急ぎで家に帰り、椿を確認しました。
すると、先ほど聞こえてきた歌の通り、椿は金銀で輝いていました。

隠していた財宝を椿に吸い取られたと思った徳兵衛は、寝込んでしまいました。
徳兵衛は、椿の根元に埋めた財宝のことをに話し、自分が死んだら掘りなさいと言ってそのまま息を引き取ってしまいました。
は言われた通りに、椿の根元を掘ってみましたが何も見つかりませんでした。

今では玉屋のあたりは海の底となっているのですが、どういうわけかその辺りの波だけはキラキラと輝いているそうです。


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