【昔話】釣瓶の戒め【あらすじ・ネタバレ】
むかしむかしある村に、ぐうたらな3人の若者が住んでいました。
ある時、大きな木の下に集まって「ぼたもちが食べたいな…」と若者たちがぼやいていたら、木の上から釣瓶が落ちてきました。
中にはぼたもちが入っていて、若者たちは大喜びでぼたもちを食べました。
味を占めた若者たちは、翌日も木の下で「ぼたもち食べたいな…」とぼやいてみると、また釣瓶が落ちてきてぼたもちを食べることができました。
ついに木の下へ来るのも面倒になった3人は「1度にたくさんのぼたもちが食べたいな…」とぼやきました。
すると釣瓶が落ちてきて、若者はつぶされてしまいました。
そして「何度もぼたもちが出てくるわけありませんよ!たまにはしっかり働いてナスの漬物でも食べておきなさい!」と木に怒鳴られ、大きな釣瓶が壊れたかと思うと大量のナスの漬物に埋まってしまいました。
翌朝、村人たちがナスの漬物の山をかき分けてみると、今にも死にそうになっていた若者たちが出てきました。
冷水をかけて起こしてみると、若者たちは釣瓶を見てブルブル震えていました。
釣瓶を怖がっている理由を聞いた村人たちは、怠けてばかりいたお前たちを釣瓶が戒めたんだろうと言いました。
それ以来この村では、怠けていると釣瓶に戒められると言うようになりました。