あらすじ君

様々なあらすじを1分で読めるようにまとめました

【小説】共食い【あらすじ・ネタバレ】

17歳の男子高校生の遠馬は、父のと継母の琴子と3人で川辺の街に暮らしていました。
産みの母である仁子遠馬の家から川を挟んだななめ向かいに住んでおり、魚屋を営んでいます。
は、性交の際、女の首を絞めたり殴るという性癖があり、そのために琴子の顔や体はあざだらけでした。
遠馬は日常的にの乱暴な性交場面を目の当たりにして嫌悪感を募らせながらも、自分にも悪癖を持った父親の血が流れていることを感じ、不安に思っていました。
遠馬は、近所に住む1つ年上で別の高校に通う千種と交際することになり、覚えたばかりの性交にのめりこんでいきました。
ある日、遠馬千種との性交の際に首を絞めようとし、拒絶され千種と疎遠になります。

との子どもを妊娠した琴子は、台風が近づき街が水にのまれる中、に何も告げずに出て行きます。
琴子から事前に妊娠していることと、家を出ようとしていることを聞かされていた遠馬は、琴子が2度と家に戻らないことをに伝えました。
は雨の中琴子を探しに行きます。
しばらくして、泣きじゃくった近所の子どもたちが遠馬を訪ねてきました。
異変を感じた遠馬が神社へ向かうと、に殴られ犯された千種が傷だらけでうずくまっていました。
琴子に逃げられた腹いせに、千種に忍び寄り乱暴したのです。

負傷した千種を連れ、産みの母である仁子の魚屋へ行きました。
2人の話を聞いた仁子は包丁を持ってを探しに行き、を刺し殺しました。
を殺した仁子は逮捕され、面会に行った遠馬は差し入れに何か欲しいものがあるかと問うと、仁子は「なあんもない」と答えました。


 - 小説

  関連記事