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【昔話】福島橋の人柱【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかし、徳島の町には村と村を繋ぐ道がありました。
道の途中に川があり、川には橋がかかっていました。
しかし、大雨が降って川の水が増えると橋が簡単に流されてしまいます。そのたびに村人は橋をかけ替える作業をしなくてはいけませんでした。
橋をかけ替えるにはたくさんの人手が必要で、お金もかかるので想像以上に大変な作業でした。

村人たちは、次にかける橋は大雨が降っても流されない橋にしようと話し合いました。
ある村人が、人柱を立てると橋が流れないという噂があると言い出しましたが、誰も自分が人柱になるとは言い出しませんでした。
そこで、橋の工事が始まる晩の午後10時にそこを最初に通りかかった人を人柱にしようということになりました。

すっかり夜も更けた午後10時に、村人たちが待ち構えていると六部というお遍路さんが通りかかりました。
村人が事情を説明すると六部は嫌な顔ひとつせず、人柱になることを引き受けてくれました。
六部は念仏を唱えながら棺に入り、村人たちは掘った穴に棺を埋めました。

その後、大雨が降ってもびくともしない立派な橋が完成し、村人は六部のおかげだと感謝しました。


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