【昔話】花咲か爺さん(はなさかじいさん)【あらすじ・ネタバレ】

ある日、やさしいお爺さんが、飼い犬のシロを連れて散歩していると、裏山のあたりでシロが「ここ掘れワンワン」と吠えました。

やさしいお爺さんがクワでそこを掘ると、大判小判がザクザク出てきました。

それを知った隣人の欲張り爺さんが、自分も小判を得ようとやさしいお爺さんにシロを借りました。

シロが「ここ掘れワンワン」と吠えたところを掘ると、割れた茶碗やがらくたがでてきたました。

怒った欲張り爺さんは、シロを殺してしまいました。

やさしいお爺さんは、シロのお墓を立て、小さい木を植えました。

するとその木はぐんぐん育ち、すぐに大木になりました。

やさしいお爺さんが、その大木で臼を作り、餅をついたところ、餅から大判小判がザクザク出てきました。

欲張り爺さんは、今度は臼を借り、自分も餅をつきましたが、石ころがたくさん出てきました。

怒った欲張り爺さんは、臼を斧で壊し焼いて灰にしてしまいました。

悲しんだやさしいお爺さんは、せめて灰だけでもとその灰を集めて持って帰っていたところ、風が吹いて枯れ木にかかりました。

すると不思議なことに枯れ木に満開の花が咲きました。

喜んだやさしいお爺さんは、「枯れ木に花を咲かせましょう」と言いながら他の枯れ木にも灰をかけていくと、あたりが花で満開になりました。

そこに偶然通りかかったお殿様が、「これは見事じゃ、褒美をとらせよう」と、たくさんの宝物をくれました。

それを見ていた欲張り爺さんが、やさしいお爺さんから灰を奪い、同じように枯れ木に灰をかけようとしたところ、風が吹いて灰がお殿様の目に入り、怒ったお殿様は欲張り爺さんを打ち首にしてしまいました。