【映画】アメリ【あらすじ・ネタバレ】
神経質で元教師の母親と、冷淡な元軍医の父親を持つアメリは幼い頃からあまり構ってもらえずにいました。
両親とのふれあいといえば、1週間に1度だけ父親に診察してもらうことだったのですが、アメリは父親に触れてもらうのが嬉しくていつも心臓がドキドキしていました。
その結果、心臓に障害があると勘違いした父親は、アメリを学校へは登校させませんでした。
自宅で母親から家庭教育を受けていたアメリは、学校以外の外出は許可されておらず、心臓病だと診断された後も誰とも遊べないという寂しい子ども時代を過ごしていました。
その中で母親を事故で亡くし、孤独の中でアメリは想像力豊かではありながら、周囲とはうまくコミュニケーションがとれない不器用な少女へと成長していきました。
そのまま成長し22歳となったアメリは、実家を出てアパートで一人暮らしを始め、カフェで働き始めました。
相変わらず一人遊びと空想を楽しむ毎日を送っていました。
ある日、自宅でダイアナ元妃の事故ニュースをみて驚いたアメリは、持っていた化粧水のビンのフタを落としてしまい、その拍子に小さな箱を発見しました。
中には子どもが喜びそうな宝物が入っていたので、アメリは宝物を持ち主へ返そうと思い立ちました。
探偵の真似事をして前の住人を探し、ついに元住人であるブルトドーを見つけ出しました。
箱をブルトドーに返して喜ばれたことでアメリは、人を幸せにすることに喜びを見出すようになりました。
そしてその後、戦場へ行って返らない夫の手紙の返事を捏造し、永遠に来ない手紙を待つ女性を幸せな気持ちにさせるなど、周囲の人々を幸せな気分にさせて喜んでいました。
その反面、アメリに関心を持ってくれる人は誰も現れませんでした。
ところがある日、アメリは恋に落ちました。
スピード写真のボックスの下に捨てられた他人の証明写真を収集するという趣味を持つニノという男性でした。
自分の気持ちの切り出し方が分からず、他人の幸せのことばかりを考えてきたアメリは、自分が幸せになる方法を見つけられずにいました。
ひょんなことからニノが置き忘れた証明写真コレクションを手に入れたアメリは、これを返すことでニノに近づくことを思い立ちました。
アメリは宝探しのような謎のメッセージをニノに送り、ニノはアルバムを自分自身で見つけ出してしまったので、アメリはニノと出会うチャンスの逃してしまいました。
どうしてもニノの前に出ることができないアメリを、空想上の友人である人形たちが、思い切ってぶつかっても自分が無くなってしまうわけではないと背中を押してくれました。
一方ニノは、アルバムに入っていたメッセージの送り主の写真を頼りにアメリを探し回り、アメリがばらまいたヒントをたどってアメリのアパートにたどり着きました。
ストレートに向き合うことができなかったアメリはついに扉を開け、ニノを迎え入れたのでした。