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【昔話】みみずの涙【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしある島に、数多くのみみずが住んでいました。

ある夜、みみずの宴会が開かれることになりました。
みんなが宴会を楽しんでいる中、悲しそうな顔をしている年寄りのみみずがいました。

年寄りのみみずは、みみずはどんどん増えるのに島は大きくならないので、島が狭くなり食べ物も不足することが悲しいと言いました。
その話を聞いたみみずたちも悲しくなり、みんなで泣き出してしまいました。

その頃浜の近くでは、ハブが酔っ払っていい気分でうとうとと眠っていました。
すると山のほうから水が流れてきて、ハブは寝ている間に海へ流されてしまいました。
突然海へ流されて驚いたハブは、やっとの思いで岸に泳ぎ着きました。
そうして水が流れてきた山の上のほうへ登っていくと、この水が大勢のみみずの涙だったということが分かりました。

みみずたちが泣いている理由を知ったハブは呆れて、みみずたちを岸辺に連れて行きました。
そして海の向こうに見える島をさして、ここよりも大きくて食べ物も豊富にあるからあの島へ移り住めば良いと教えました。

みみずたちが半信半疑でしたが、島へ渡ってみると今より広くて美味しい食べ物がたくさんありました。
みんなでそこへ移り住み幸せに暮らしました。


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