【昔話】ほらふき和尚【あらすじ・ネタバレ】
むかしむかしあるところに、嘘ばかりついているので村人たちから「ほらふき和尚」と呼ばれている和尚がいました。
ある日、和尚は村人たちを驚かせようと、お寺の門前に「明日の昼、この池から龍が天に登る。池の主の龍より」と書かれた札を立てました。
昔からこの場所には龍が住んでいると言われていたので、村人たちは龍を一目見ようと池の周りに集まってきました。
和尚がだまされた村人たちをかげから見て笑っていると、先ほどまで明るかった空がうす暗く曇ってきました。
すると、目の前の池から本物の龍が姿を現し、突然できた黒い雲の中へ消えて行きました。
驚いた和尚はvたちに向かって、札を立てたのは自分で、そのおかげで龍が現れたのだ、と大声で叫びました。
しかし村人たちは、また和尚の嘘が始まった…と言って、相手にしてもらえませんでした。