【昔話】尻ぬきかっぱ【あらすじ・ネタバレ】
むかしむかしあるところに、六兵衛という百姓が住んでいました。
六兵衛が管理している水車小屋の近くには、いたずら好きのかっぱが7匹住んでいました。
ある時かっぱたちは六兵衛に、相撲を取ろうと誘いましたが、またいたずらをされると思った六兵衛は、「相撲の前に草抜きを手伝え」と言って草抜きを手伝わせました。
翌日、かっぱと六兵衛が相撲を取ることになりました。
大将かっぱに放り投げられた六兵衛が、大将かっぱの腕をつかむと腕がもげてしまいました。
かっぱたちは驚いて川へ逃げ帰ってしまいました。
その晩、六兵衛の家にかっぱたちがやってきて「仕返しはしないから腕だけ返してくれ」とお願いしました。
六兵衛は、かっぱたちに「滝つぼのしゅろの木が腐るまでいたずらはしない」と誓わせ、腕を返すことにしました。
腕を返してもらったかっぱたちは、いたずらをする楽しみがなくなってしまったので、しゅろの木が早く腐るように臭い屁を浴びせました。
しかし、しゅろの木は石で作ったものだったので、永久に腐ることは無く、かっぱたちは諦めてどこか遠くの村へ行ってしまいました。