あらすじ君

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【昔話】おもかる石【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、天候にも恵まれた平和な小さな村がありました。
村人たちは悪いことが起こらないようにと、村の入り口に観音さまを建てました。

平六という男が、朝早く観音さまに出かけました。
すると観音さまの前に大きな石がどーんと置かれていました。
村人たちは集まってどかそうとしましたが、どうにもこうにも石は動きませんでした。

その夜、平六息子が病で寝込んでしまったので、平六観音さまに「息子の病を治してください」とお願いしました。
大きな石にたまたまもたれかかると、昼間はびくともしなかった石が動きました。
驚いて家に帰ると、息子はすっかり元気になっていました。

この話を聞いた村人たちは、願いが叶うときは軽くなる石ではないかと考え、それぞれ願い事をしては石に手をかけてみました。
すると、持ち上がったり持ち上がらなかったり、ますます村中は大騒ぎになりました。

するとそこへ強そうな大男が通りかかり、これくらいなら簡単に持ち上げられる、と言って石に手をかけました。
しかしどんなに力を入れても石は動かず、村人たちは大笑いしました。
怒った大男は、石を蹴っ飛ばし小便をかけました。
すると石は急に燃えだして、大男の尻に燃え移ったので大男は大慌てで村から逃げていきました。

村人たちはこの不思議な石を「おもかる石」と呼びました。


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