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【昔話】吉五ばなし【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、吉五という、とんちが得意で有名な男が住んでしました。
吉五は立派な体格で女房も子どももいましたが、毎日何もせずにぶらぶら過ごしていました。
しかしこんな男でも、村人たちからはとても親しまれていました。

ある日、質屋に泥棒が入り、小判を2枚持って逃げ出しました。
吉五は逃げる泥棒を得意のとんちでうまく誘導して、木の上に登らせ身を隠させました。
しかし泥棒が飛び降りた時に、盗んだ小判を2枚とも落としてしまい、吉五泥棒から小判を巻き上げることに成功しました。
そして、この小判を質屋へ持っていき「小判を拾ったので1枚ずつ山分けしよう」と話を持ちかけ、小判を1枚手に入れ家に帰っていきました。

女房は、ちっとも働かない吉五を見て激怒しました。
そこで吉五は暮らしの足しなることをしようと、たきぎ用の木の枝売りのおばあさんを騙して、1束30文のところを半値の15文で買い取りました。
これを見た女房はますます怒り、吉五おばあさんの前に連れ出して土下座して謝らせました。

この様子を見た村人たちもおばあさんも、とんちが得意な吉五女房にはかなわないんだな…と言って笑いました。
そして、素直に謝ることができるところも吉五の良いところだ、と噂していました。


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