【昔話】百田ばなし【あらすじ・ネタバレ】
むかしむかしあるところに、小さな村がありました。
この村は三日月を見ることができないくらい山深いところにありました。
この村に、おじいさんと息子夫婦が住んでいました。
おじいさんは、自分で切り開いた田んぼが100枚あることが自慢なのですが、この小さな村から出たことがないのが心残りでした。
月日がたち、歳をとったおじいさんは、田んぼで働くこともできなくなりました。
死ぬ前に1度でいいから山の向こうが見てみたいといつも思っていました。
それを聞いた息子は、おじいさんを背中に担いで山の頂上に登りました。
頂上から広い広い田畑を見たおじいさんは「日本は広いなあ」と驚きました。
それを聞いた息子は「いやいや、日本はもっと広いよ。この3倍以上あるよ」と答え、2人は嬉しそうに笑いました。