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【昔話】宝化け物【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしある川のほとりに、何代も続く長者が住んでいました。
長者の屋敷には、米蔵や味噌蔵や金蔵などのいくつもの立派な蔵が建っていました。

しかし、長者老夫婦はとてもケチで、食事は1日1回きりで、2人で1つの梅干しをおかずにして食べていました。
ケチ長者老夫婦の唯一の楽しみは、貯めた小判を投げたり積み上げたりして、お金で遊ぶことだけでした。

そんなある晩、寝ていた長者老夫婦の耳に「助けてください」というかなしげな声が聞こえてきました。
この声は毎晩のように続き、あまりの恐ろしさにおばあさんはとうとう寝込んでしまいました。
そこでおじいさんが、松の木に登ってあたりを見張ることにしました。
不気味な声が蔵の中から聞こえてきたので、おじいさんが蔵に飛び込むと、中から米俵の化け物がぞろぞろと飛び出してきました。
これに勢いづけられたのか、塩の蔵からは塩の化け物、味噌の蔵からは味噌の化け物、金の蔵からは金の化け物が、どんどん蔵を飛び出し屋敷のにある川へ飛び込んでいきました。

川を流れる長者の宝物たちは、ただ呆然と見ているだけの村人たちの目の前を通り過ぎ、そのまま流れ去っていきました。
これを見て自分たちの生活が間違っていると悟った長者老夫婦は、気前よくお金を使うようになりました。


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