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【昔話】欲ばり喜伊【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしある村に、とてもお金持ちで欲深い金貸し業の喜伊という男がいました。

裕福そうな旅人が「水が欲しい」と言うので、喜伊はめずらしく何も言わずに水を与えました。
すると旅人はおいしい水のお礼にと、大金を払い、「金を増やす方法を知っているから腐るほど持っているのです」と言いました。

それを聞いた喜伊は何とか頼みこみ、旅人から金が増える方法を教えてもらいました。
その方法とは、林の中にある祠にお金をお供えすると、翌日に倍になっている、というものでした。

信じられなかった喜伊は、まずは試しにとほんの少しの金をその祠にお供えしてみました。
翌日、半信半疑で祠の前へ向かうと、ちゃんと供えた金額の倍になっていました。
欲を出した喜伊は、有り金を全部を祠にお供えしました。
翌日わくわくしながら確認しに行くと、お供えした全財産はきちんと倍に増えていました。

喜んだ喜伊は、夜中にこっそりと大金を自宅に持ち帰りました。
寝る前にもう1度倍になった金を拝もうとして、金のはいった袋を開けてみると、なんと全て石に変わっていました。
全財産が石になってしまった喜伊は、大慌てで旅人の豪邸を訪ねようとしましたが、その豪邸は影も形もなくなっていました。


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