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【昔話】大六天さま【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、きれい好きなおばあさんが住んでいました。

おばあさんは毎日自分の家を掃除するだけでは満足できず、掃除道具を担いで村へ行き、他人の家を勝手に掃除をするほどきれい好きでした。
村人たちは、おばあさんの勝手な行動を迷惑がっていましたが、悪く言うこともできずにず困り果てていました。

ある日、おばあさんは村外れにはる大六天さまのところへやってきました。
子どもたちが大六天さまの前でおもちゃを散らかして遊んでいることが許せなかったおばあさんは、おもちゃを取り上げました。
家に帰ったおばあさんが、子どもたちのおもちゃをかまどへ入れて燃やそうとした時、身体中に痛みが走り、動けなくなりました。

夜になっても痛みが治まらず苦しんでいると、ボロボロの服を着た不潔なが現れました。
は「きれい好きなのは良いことですが、それを人に押し付けるのは良くありません。せっかく子どもたちがわたしの前を散らかしてくれたの、あなたが片付けてしまいました。」と言って、姿を消しました。
それを聞いて、おばあさんの正体が大六天さまだというとに気がつきました。

翌日、おばあさんは痛みを耐えながら大六天さまの広場に来て、大六天さまの前でおもちゃを散らかしました。
すると痛みはスッと消えて今まで通り身体を動かすことができるようになりました。
それからは、自分の家だけをきれいに掃除するようになりました。

その後、大六天さまの広場は以前にも増して散らかるようになり、この変わった神さまのことを「ちらかしさま」と呼ぶようになりました。今でも、大六天さまの石碑の前を片づけたりきれいにすると、悪いことが起きると言い伝えられているそうです。


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