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様々なあらすじを1分で読めるようにまとめました

【昔話】弘法栗【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに大きな栗の木がありました。
村の子どもたちが栗の木の下に集まって栗拾いをしていると、日本中を旅してきた弘法大師が通りかかりました。
歩き疲れていた弘法大師は、一休みしながら栗拾いをする子どもたちを眺めていました。
子どもたちは両手にいっぱいの栗を拾っていましたが、まだまだ拾い足りない様子でした。
子どもたちたちは高い栗の木によじ登ることができなかったので、木登りができたらもっとたくさん採れるのにと思っていました。

弘法大師子どもたちに、歩き疲れて腹が減っているので栗を分けてほしいと願い出ました。
子どもたちは快く、弘法大師に拾った栗の実をいくつか分けてあげました。
弘法大師は大喜びでもらった栗を食べ、その様子を見た子どもたちも大満足でした。

栗の実を食べ終わった弘法大師は、大きな栗の木を見て「こんなに大きな木だと実を採るのも大変でしょう」と言い、持っていた杖で栗の木の幹をたたきました。
すると、見上げるほど大きかった栗の木が子どもの背の高さほどに縮んだのです。
弘法大師は小さくなった栗の木を見て満足そうな表情を見せ、その場を去っていきました。

その後も栗の木は大きくなることはありませんが、毎年驚くほどたくさんの実をつけるようになりました。


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