あらすじ君

様々なあらすじを1分で読めるようにまとめました

【昔話】こんにゃくえんま【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、えんま大王をまつったお寺がありました。
えんま大王とは、死んだ人間の罪を裁く地獄の大王のことです。

お寺にまつられたえんま大王の顔はとても恐ろしく、お参りに来てくれる人もあまりいません。
ところが、雨の日も風の日も毎日欠かさずえんま大王にお参りに来てくれるおばあさんがいました。
このおばあさんは目が見えないので、孫娘に手を引かせて来ていました。

お彼岸のある日、おばあさんはいつもの様にえんま大王の前に座り、「私の目を見えるようにしてください」と頭を下げていました。
毎日お参りに来るおばあさんを見て、えんま大王おばあさんの願いをかなえることにしました。

えんま大王おばあさんに自分の片目をあげることを伝えました。
突然声が聞こえたのでおばあさんは驚いてえんま大王を見上げると、今まで何も見えなかったのにえんま大王の顔が見えたのです。

おばあさんが大喜びしていると、孫娘えんま大王の右目がないことに気がつきました。
それを見たおばあさんは、申し訳ないことをしてしまった…とポロポロと涙を流しました。
すると片目のえんま大王は、「ここにこうしているだけなので、片目でも何も問題はないから安心しなさい。」と言いました。

おばあさんは目が見えるようになったお礼がしたいと伝えると、えんま大王はこんにゃく供えてほしいと言いました。
それからおばあさんは、毎日えんま大王にこんにゃくをお供えするようになりました。

そのことを知った村人たちから「こんにゃくえんま」と呼ばれるようになり、お参りの人も増え、縁日にはこんにゃくおでんの店が並ぶようになりました。


 - 昔話

  関連記事