【昔話】ねずみの嫁入り【あらすじ・ネタバレ】
むかしむかしあるところに、可愛らしいねずみの娘がいました。
娘の父母は、娘のために世界で1番すばらしい花婿を見つけてあげようと思っていました。
ある日父母は、いつも明るく照らしてくれる太陽が1番すばらしいと言い、太陽に娘と結婚してほしいと頼みにいきました。
すると太陽は、すばらしいのは私を覆い隠す雲です、と言いました。
それを聞いた父母は雲のところへ娘との結婚を頼みに行くと、今度は雲を吹き飛ばす風の方がすばらしいと言われました。
風のところへ娘との結婚を頼みに行くと、今度は風を止めることができる壁のほうがすばらしいと言われました。
太陽より、雲より、風よりすばらしい壁を越えるものはないと思った父母は壁に娘と結婚してほしいと頼みました。
すると壁は、1番すばらしいのは壁を食べるねずみです、と言いました。
壁の言うことに納得した父母は、となり町に住むすてきな若者と娘を結婚させることにしました。
父母が結婚を申し込みに行くと、となり町の若者は喜んで受け入れ、娘と結婚し幸せに暮らしました。