【昔話】ねずみのすもう【あらすじ・ネタバレ】
むかしむかし、おじいさんが柴刈りへ出かけると、どこからともなくかけ声が聞こえてきました。
声の方へ行ってみると、ねずみがすもうを取っていました。
太ったねずみは長者のねずみで、やせたねずみはおじいさんの家に住みつくねずみでした。
おじいさんはやせのねずみが負け続けていたことを哀れんで、体が大きくなるようにと餅をたくさん作って食べさせてあげました。
すると翌日、やせたねずみは太ったねずみに負けないすもうを取れるようになっていました。
太ったねずみがどうして急に強くなったのかと訊ねると、やせたねずみはおじいさんの作った餅を食べたからだと答えました。
それを聞いた太ったねずみは、お金をたくさん持っていくから、その餅を食べさせてほしいと言いました。
その夜おじいさんはねずみたちのために餅とふんどしを作ってあげました。
ねずみたちは餅を食べ、ふんどしをしめてすもうを取り、おじいさんはそれを見て喜びました。