【昔話】カエルの姉妹【あらすじ・ネタバレ】
むかしむかしあるところに、幼い姉妹がいました。
姉は美しいのですがとてもいじわるで、妹は心優しく誰からも愛される子でした。
姉妹はマリをついて遊ぶのが大好きでしたが、いつも姉がマリを一人占めして、妹は貸してもらえませんでした。
ある日、姉は母と町に出かけることになりました。
姉のいない間に、こっそりマリで遊んでいた妹は、マリを池に落としてしまいました。
すると妹の前にカエルが現れ、「わたしの願いを2つ聞いてくれるなら拾ってあげよう」と言うので、妹はカエルの言うことを聞きました。
カエルの1つ目の願いは、カエルと一緒に食事をすることでした。
見た目が気持ち悪いカエルとご飯を食べるのは嫌だったのですが、妹は耐えました。
2つ目の願いは、カエルと一緒に布団で寝ることだったので、妹は泣いて嫌がりましたが、マリのために我慢してカエルと一緒に寝ました。
翌朝、目を覚ました妹は願いを聞いてくれたご褒美に、とカエルから金のマリをもらいました。
町から帰って来た姉は、自分も金のマリが欲しくなりわざと池の中に自分のマリを投げ入れました。
しかし、カエルの1つ目の約束である一緒に食事をすることができず、持っていた茶碗を置いて逃げ出してしまいました。
追いかけてきたカエルに向かって、姉は力いっぱいマリを投げつけました。
するとカエルはどんどん大きくなって姉に迫りました。
姉を追い詰めたカエルは、「約束を破る者は人間の資格はありません。今日からわたしの娘となりなさい」と言い、姉の姿をカエルにしてしまいました。