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【昔話】かくれ蓑かくれ笠【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、おじいさんおばあさんが住んでいました。

ある日、おじいさんが畑仕事から帰ろうとすると、たくさんのきつねが神社に向かって走っていくのを見つけました。
不思議に思ったおじいさんは後をつけて、木に登って様子をうかがっていました。
きつねたちは鳥居の下に集まり、やがて1匹ずつ鳥居を飛び越えはじめました。
飛び越える度にきつねたちが「化けろ化けろ」と言っていたのを聞いたおじいさんは、鳥居を飛び越えると「化ける」ことができるということに気がつきました。

きつねたちが帰った後、おじいさんも真似をして鳥居を飛び越えようとしましたが、きつねのように飛び越えることができませんでした。
そこでおじいさんは、自分の代わりに持っていた蓑と笠を鳥居の向こうに投げてみました。
そしてそれを身につけてみると、なんと姿を消すことができました。
翌日、蓑と笠を身につけたおじいさんは、酒屋でお酒を飲んだり、食べ物屋で盗み食いをしたりしていました。

しばらくたったある日、何も知らないおばあさんが蓑と笠を見つけて燃やしてしまいました。
がっかりしたおじいさんは、蓑と笠の灰を紙に包んで大事にしまっておくことにしました。

ある日、おじいさんが大事にしまったあった灰を体中に塗ってみると、同じように姿を消すことができました。
嬉しくなって町に繰り出したおじいさんは、酒屋の主人の鼻にこっそり灰を振りかけてみました。
すると酒屋ではの鼻が消えてしまったと大騒ぎになり、医者や祈祷師を呼んでも治らないと主人は困り果てていました。

おじいさんは酒屋へ出かけると、「の鼻を治してあげましょう」といっての部屋に入り、適当なおまじないを唱え始めました。
そしての顔をはたいて灰を取ってあげると、鼻が元通りに現れて主人は喜びました。

おじいさんはこうして酒屋の主人から感謝され、お礼にお酒をたくさんもらって帰っていきました。


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