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【昔話】鬼の嫁さん【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、百姓一家が住んでいました。
日照りが続き困っていたは、思わず「雨を降らせてくれたらを嫁に出します」とつぶやきました。
するとそれをが聞いていて、その翌日には雨を降らせました。

約束通りを嫁にもらったは大喜びで山へと帰っていきました。
は、から手渡された菜の花の種を、山へのぼる途中で一粒ずつ落としていきました。

はとても優しかったのですが、は家に家に帰りたくて仕方ありませんでした。
やがて春になった頃、が落とした種から菜の花が咲き、それをたどっていけば家までの道が分かると、が大喜びで家に帰っていきました。
は必死でを追いかけ、ようやくの家にたどり着くと、から「この豆から芽が出た頃に迎えに来てください」と、よく炒った豆を手渡されました。

は豆から芽が出ることを楽しみにしていましたが、どれだけ待っても芽が出てこないので怒っての家へ向かいました。
するとから、「は外ー!!」と言いながら豆をぶつけられ、自分の豆からまだ芽が出ていなかったことを思い出して、しょんぼりしながら山へと戻っていきました。


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