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【昔話】空飛ぶ舟【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、村から村へ旅をしながら、手伝い仕事で生計を立てている兄弟がいました。
は働き者だったのですが、は強欲な怠け者で仕事を全てにやらせていました。
それでもは、たった1人のを大切にしていました。

ある日、兄弟は「空飛ぶ舟を探し出し献上したる者に家屋敷と宝を与え、姫の婿として迎えるべし。領主」と書かれた高札を見つけました。
兄弟は早速空飛ぶ舟を探し始めましたが、なかなか見つけることができませんでした。
そのうちに、を足手まといに感じるようになり、はおにぎりを1つだけに与えて、2人は別々の道を行くことになりました。

がしばらく行くと、道端に倒れたおじいさんにおにぎりを分けてほしいと頼まれましたが、それを断りました。
一方、おじいさんに声をかけられました。
はたった1つのおにぎりをおじいさんに渡すと、おじいさんは空飛ぶ舟の見つけ方を教えてくれました。
それは、峠に転がっている1本の丸太を、7日7晩、手を休めずにたたき続けるというものでした。

おじいさんに教えられた通り峠に向かい、丸太をたたき始めました。
見たこともない化けものたちが現れてはを苦しめ、さらに飢えと渇きがを襲いました。
それでもは手を休めることなく、ひたすら丸太をたたき続けました。
そうしてついに7日目の朝、地面から空飛ぶ舟が姿を現したので、は早速空飛ぶ舟に乗り、のところへ向かいました。

の所に辿り着いた時、は盗みをして捕えられ、千年杉から吊り下げられて息も絶え絶えになっていました。
を助け出し、命を助けられたはすっかり心を入れ替えました。
そうして二人は空飛ぶ舟に乗って領主様の屋敷へ向かいました。

空飛ぶ舟を手に入れた領主様は喜んで、金銀家屋敷を兄弟に与えました。
こうして兄弟は領主様の2人の姫をそれぞれ嫁に迎え、いつまでも幸せに暮らしました。


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