【昔話】月へ行った子【あらすじ・ネタバレ】
むかしむかしある小さな家に、姉弟が住んでいました。
両親が早くに亡くなってしまったので、姉はたったひとりで弟を育てていましたが、弟は怠け者で困らせてばかりいました。
ある日、弟は神様が祀られている家へ行き、そこに置いてある物をたたいて壊すというイタズラをしました。
見かねた姉は、そんなことばかりしていたらバチがあたる、と注意をしましたが弟はそんなことお構いなしに出て行ってしまいました。
弟はそのまま行方不明になってしまいました。
心配になった姉は弟を探しに出かけましたが、どこを探しても見つかりませんでした。
途中で川の魚や、森の動物弟の行く先をたずねましたが、誰も教えてくれませんでした。
困った姉がさらに奥まで進んでいくと鮭に出会い、弟のことをたずねると、ついに弟の行き先を教えてくれました。
なんと弟は神様のバチがあたって、月の世界へ連れていかれてしまったというのです。
それを聞いた姉はその場で泣き崩れてしまいました。
やがて夜になり、姉が夜空を見上げると水汲みをしている弟の姿が見えました。