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【昔話】鬼のたまご【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、太郎次郎という男がいました。

ある日、二人は京の都に向けて旅に出ました。
初めて見る京の町は、二人にとって全てが新鮮で珍しいものばかりでした。
旅も終わりに差し掛かった頃、大きな寺の境内に人だかりができているのを見つけました。

外から境内を覗いてみると、お坊さんが白くて丸いものを人々に配っていました。
お坊さんが配っているものは、当時の都でも珍しい「まんじゅう」というものでした。
太郎次郎の元にもお坊さんがやってきて、まんじゅうを一つずつ分けてくれたのですが、二人はこれが何であるのか知りませんでした。
まんじゅうを見て、これはを極楽にいる天女の卵だと思った二人は温めれば天女が生まれると考えて、まんじゅうを懐へ入れて温めることにしました。

こうして二人は期待に胸をふくらませながら帰路につきました。
ところが次の日、懐から変な匂いがすることに気がつきました。
懐から天女の卵を取り出してみると、卵の表面には青い斑点ができており、さらに不気味な毛のようなものも生えていました。
こんなに臭くて毛が生えたものが天女の卵であるはずがないと思った二人は、これは青鬼の卵だと確信しました。
青鬼に食われては大変と、二人は卵を踏み潰しました。

もう少しで大変な思いをするところだったと言いながら、村へ帰りました。


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