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【昔話】長者ヶ森【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、隣同士で炭焼きの家があり、同じ時期にそれぞれの家に子どもが生まれました。

ひとつの家には男の子、もうひとつの家では女の子が生まれました。
それぞれのは、子どもたちが大きくなったら夫婦にしようと約束していました。

子どもたちが6歳になった頃、女の子の親は炭をいくら売っても儲からないと嘆いていました。
それを聞いた女の子は、山へ行ってお金を拾ってくると言って出かけていきました。

女の子には山の神さまがついており、女の子が触ると葉っぱも花も何でもお金に変わってしまうのでした。
おかげで女の子の家はどんどん裕福になっていきました。

男の子女の子が年頃になった頃、男の子の親女の子の家を訪ねてきました。
昔からの約束なので婿養子にもらってほしいという申し出を、人の良い女の子の親は快く受け入れ2人は夫婦になりました。
夫婦となった2人は力を合わせて働き、山の神さまのおかげもあってあっという間に長者となりました。

ところが、次第に旦那は怠けるようになり、毎晩夜遊びをするようになりました。
ある夜、夜遊びを終えて帰ってきた旦那が、妻が用意した食事が気に入らないと言って投げ捨てました。
すると、夫婦の家の蔵にしまってあった財産がすべてコクゾウムシに変わり、いっせいに蔵から出て行ってしまいました。

夫婦には何も残らず、山の神さまもその時に一緒にいなくなってしまい、そこからは何をやってもうまくいきませんでした。

やがて、この長者夫婦の屋敷跡は深い森となり、「長者ヶ森」と呼ばれるようになりました。


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