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【昔話】油のでる山【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、油山という小さな山がありました。
この山のふもとには油が湧き出していたので、村人たちは夕方になると油皿にいっぱい油を汲んで生活していました。

ある冬の日、父と2人暮らしの久兵衛が油を汲みにいきました。
久兵衛は面倒なので数日分をまとめて汲むつもりだったのですが、父親は一晩分しか取ってはいけない決まりだと言いました。
しぶしぶ出かけた久兵衛は、少しくらい分からないだろうと思い、2日分の油を汲んできてしまいました。

楽をして味を占めた久兵衛は、いつしか皿ではなく鍋で油を汲むようになっていきました。
その様子をみた他の村人たちも、久兵衛の真似をして鍋を使うようになったと思えば、今度はみんなで桶で油を汲み、近くの村に売るようになっていきました。
こうして誰も畑仕事をしなうなり、田んぼや畑は荒れ放題になっていきました。

それから数日が経ったある日、油が出なくなってしまいました。
村人はあわてて畑仕事に戻りましたが、荒れた田畑が元に戻るまで何年もかかりました。
夜の油を得る手段がなくなってしまったので、夜遅くまで仕事ができず、長い間苦労することになってしまいました。


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