【映画】ラ・ラ・ランド【あらすじ・ネタバレ】
渋滞したロサンゼルスの高速道路で、紙を見ながらブツブツと呟いていたミア・ドーランは動き出した車の流れに気がつかず、後ろの車からクラクションを鳴らされてイライラしていました。
クラクションを鳴らしたのは若い男で、ミアは中指を立てて、バイト先である映画の撮影所内のカフェ向かいました
女優志望のミアは、いくつもオーディションを受けていたのですが、落選する日々を送っていました。
車の中で呟いていたのもオーディションの台本を読んでいたのですが、今日も落選してしまいました。
ミアは気晴らしに、友だちと一緒に業界関係者のパーティへ出かけました。
その帰りに自分の車が駐車違反でレッカー移動されてしまい、仕方なく徒歩で帰ることになりました。
途中、バーの前を通りかかるとジャズピアノの演奏が聞こえてきました。
美しい音色に引かれて店内へ入ると、渋滞の高速道路でクラクションを鳴らしてきた男がピアノを演奏していました。
彼の名前はセバスチャン・ワイルダーで、ジャズピアニストを夢見てこの店でバイトをしていました。
しかしポップスばかり弾かされうんざりしていたセバスチャンは、反抗してジャズを演奏していたところへミアがやってきました。
勝手なことをしたセバスチャンは即クビになり、声をかけようとしたミアを無視してとっとと帰ってしまいました。
しばらくしてミアは別のパーティへ出かけました。
するとそこでセバスチャンがバンドのメンバーとしてピアノを演奏していました。
ミアから声をかけ、お互いの夢を語り合い2人は親しくなり、やがて、一緒に暮らし始めました。
セバスチャンは旧友と一緒にR&Bバンドのメンバーとなり、ツアーで全米各地を演奏旅行していました。
ミアは落選し続けるオーディションにうんざりし、自ら戯曲を書き上げて一人芝居を上演しました。
忙しくなった2人は次第にギクシャクしていきました。
ある日、上演がうまくいかず自信を喪失したミアは一旦実家へ帰りますが、たまたまそれを見ていたプロデューサーが彼女を大作映画に抜擢しました。
長期間の撮影がパリで行われることになり、ミアがパリに旅立つ前に2人は仲直りしました。
「ずっと愛し続ける」と誓い合いましたが、離れ離れの生活ではそれも虚しいものでした。
5年後、ミアは大人気女優となりました。
結婚して母となったミアは、夫とロス市街に出かけたときにとあるライブハウスへ立ち寄りました。
なんとなく立ち寄ったライブハウスだったのですが、なんとそこはセバスチャンが経営する店でした。
2人は離れ離れになってから音信不通になっていたのです。
ミアを見たセバスチャンは何も言わず2人にとって思い出の曲を弾きました。
彼はミアとの出会いから現在まで、一緒にいたかもしれないという「もう1つの過去」を想像しましたが、それは虚しい幻想でした。
2人がこうなったのも運命だったと諦め、笑顔で別れるのでした。