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【昔話】猫岳の猫【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかし、阿蘇山の麓の草むらの中を、1人の旅人が歩いていました。
この辺りは、近隣のが集まって化けの修業をしているというなんとも恐ろしい噂がある場所でした。

旅人が道に迷っていると、遠くに灯りのついた立派な屋敷がありました。
旅人は1晩だけ泊めてもらおうと、屋敷の扉をたたきました。

すると、中からが出てきて薄気味の悪い座敷に案内してくれました。
旅人は、食事の前に風呂へ入ろうと屋敷の長い廊下を歩いていました。
するとその途中ですれ違った別のが、大慌てで旅人に駆け寄ってきました。

は「ここで風呂に入ったり食事をすると、になってしまいます。今すぐ逃げなさい。」と、旅人に忠告しました。

旅人は、大急ぎで屋敷から逃げ出しましたが、屋敷のたちは風呂の湯の入った桶を持って追いかけてきました。
旅人は必死に走りましたが、先回りしたたちは旅人めがけて桶の湯をぶちまけました。

旅人は、なんとか避けて逃げ帰ることができたのですが、しぶきがかかった耳の下とすねには、の毛が生えてきてしまいました。


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